介護職員は敬語・丁寧語が当たり前。①基本

モラル

何が怖いって「慣れ」と「感覚マヒ」が一番怖いです。
介護職員の言葉遣いについて、すごく単純に考えてみました。

あなたが、目の前にいる全く知らない人から、急にタメ口で話しかけられたり命令されたらどう思いますか?

あなたのおじいちゃん・おばあちゃん(あるいはお父さん・お母さん)が、20代・30代の小僧小娘どもに「そうだよねー」とか「待ってて!」とか言われる光景を目の当たりにしたらどう思うでしょうか?

…認知症のお年寄りは、その1日1日が、もしかしたらその一瞬が全く新しい時間かも知れません。

目の前には全く知らない若造。
しかもいきなり、ため口で話しかけてくる。
そんな事されたら、誰だって「はあ!?」って頭に来ませんか?わしは来る。

こんな事を話すと、こう反論?してくる人が必ずいます。

「私は、利用者との信頼関係を築くために、親しみ易いようにこんな言葉遣いをしているんです」

と。
気持ちは解る。すごい解りますよ。

けど、ちょっと考えてみてください。

なぜ『信頼関係を気付くために・親しみを持ってもらうために』タメ口が必要なんですか?

要ります?タメ口とか命令口調。

利用者は人生の先輩であり、尊敬すべき人たちです。
先人があって、今のわしらがいるんです。
敬意を払う言動をするのは当たり前じゃないでしょうか。

すなわち、敬語・丁寧語が当たり前です。

ここで間違って欲しくないのは、方言は大切だし守るべき文化だ、ということです。
方言を全く遣うなというわけではありません。
地域文化としての方言は適切に用いつつ、けれどもガサツ・失礼にならないよう、相手に不快感を与えないような言葉遣いを心がけなくちゃいけないのです。

方言にも敬語や丁寧語があるということは忘れないでください。

そして、わしらの仕事は介護サービス業。
サービス業でありホスピタリティ業です。
顧客に対して敬語・丁寧語で接するのが最低限のマナーなのは当然なのではないでしょうか?

レストランやコンビニに行っていきなりタメ口で話しかけられたらどう思います?腹立たないですか?その後、ムカムカがしばらく続きません?

もう一度問います。

あなたのおじいちゃん・おばあちゃん(あるいはお父さん・お母さん)が、20代・30代の小僧小娘どもに「そうだよねー」とか「待ってて!」とか言われる光景を目の当たりにしたらどう思いますか?

あなたが、目の前にいる全く知らない人から、急にタメ口で話しかけられたり命令されたらどう思いますか?

わしだったら、その相手をぶん殴るかも知れません。それくらい腹が立つ。
そんな人がいるお店に行こうとも思いませんね。

少しでも「自分だったらイヤだな」と思ったら、もうその言葉遣いやめましょうよ。

自分の今までの言動を、もう一回見つめ直してみましょうよ。
お年寄りや家族、周囲にどう思われていたんでしょう。

あなたの言葉遣いで傷ついて、混乱して、嫌な思いをしたお年寄りがいるかも知れません。
”不穏”と記録されたその日、その原因はもしかしたらあなたの言葉遣いにあったかも知れませんよ。

利用者に対し、丁寧語・敬語で話すのは当たり前のことではないでしょうか。

言葉遣いは、自らが気をつけないと適切なものにはなりません。
無自覚に言葉で相手を傷つけているかも知れませんよ。
笑顔で相手を刺しているようなものですよ。

「介護のプロ」である以上、敬語・丁寧語を用いつつ、お年寄りとの信頼関係を醸成するべきです。

人生の先輩であり、顧客であるお年寄りにタメ口を使うなんていう『慣れ』は怖い。

そしてその『慣れ』に慣れちゃって、「お年寄りと信頼関係を築くためにタメ口を使って当たり前」なんて、『感覚マヒ』以外の何ものでもありません。

その言葉遣い、相手や周囲にどう思われてるのか?

何でこんな記事を書いたかって、わしを含めて事業所全体の言葉遣いが気になるようになって来たからです。

自分自身も気をつけます。

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